安全第一:メーカー認定の半導体デバイスで障害を防ぐ
顧客のチャレンジ
人命に影響するリスクを負ってまで、安価な非認定のデバイスを調達することは重要でしょうか?答えはもちろん”ノー“です。人命より重要なことはありません。
もし製造メーカーが非認定デバイスを調達した場合、エンド・ユーザーにとっては、品質や信頼性テストがきちんと行われていない製品を使用することのリスクが発生し、障害がおこる可能性を防ぐことはできません。
米国軍用エンジン・コントロール・モジュールの製造メーカーは、当初ロチェスターに問合せをし、ロチェスター製造のメーカー認定マイクロプロセッサの購入を検討していました。しかし、ロチェスターから正規品を購入するのを止め、別のグレーマーケットの安価製品を購入しました。結果的に、同社で製造したエンジン・コントロール・モジュールが市場に出た後、危険な障害が発生、後に、同社が製品を購入したベンダーが、海外から偽造品と知った上で調達していたことが分かりました。
その後、米国軍から彼らの使用する航空機のエンジン・コントロール・モジュールに障害が起きているとロチェスターに連絡がきました。調査の結果、障害は偽造品のマイクロプロセッサが原因と絞ることができました。製造メーカーは、低コストでエンジン・コントロール・モジュールを製造できましたが、製造した製品はすべてリコールとなり、罰金も発生し、さらにデバイスの障害により、数え切れないほどの人命が危機に晒されました。その上、オリジナル半導体メーカーでは、製造中止品のテスト・プロトコルの使用が可能ではなくなっていました。
ロチェスターのソリューション
オリジナル半導体メーカー認定のロチェスターエレクトロニクスでは、テストIPを実施することで、冒頭のデバイスが偽装品であることを確認することができました。製造メーカーはエンジン・コントロール・モジュールに使用した偽造品を置き換えるための正規品デバイスを再度ロチェスターに問合せしました。結果、ロチェスターはオリジナル・メーカー認定で、障害も起こることもなく、期待された安全性レベルの正規品を製造メーカーそして、エンド・ユーザーに提供することができました。
ロチェスターエレクトロニクスでは、オリジナル・メーカーの代またはオリジナル製品のデザインに一致するFABプロセス、アセンブリ・ソリューションそしてテストプロトコルを使用し、完成品そして再生産品の継続供給をしています。ロチェスターの再生産品は、オリジナル・メーカー認定、データシートを保証した同じ品番をもった複製品のため、時間とコストのかかるシステムの再認定、再認証または再設計が不要です。また、ロチェスターは、ISP-9001、AS9120、(QML) MIL-PRF-38535そしてQSLDの認証を受けています。
再設計や再構築にかかる費用を下げるためには、調達元を知ること、その調達元がオリジナル・メーカー認定であり、グレーな市場からの調達ではないこと、そして”安全性を妥協しない”ことが重要です。
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