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重要不可欠な製造中止品の管理

 

PowerofAuthenticity_sept_2021_BR一般的に、製品のライフサイクルは、その構成部品となるアクティブな半導体製品の可用性をはるかに超えて長期間となるため、新製品の導入プロセス(NPI)時のどの段階においても、ライフサイクルステータスが重要な要素になります。

製品設計に必要不可欠な1つまたは複数の半導体製品を使用している製品が製造を終了するよりも前に製造中止になった場合、どのようなことが起きるのかを少し考えてみてください。半導体のライフサイクルソリューションに特化した信頼できる「長期」サプライチェーンを確立することが重要です。

技術の進歩により、新しい半導体製品への需要が高まるにつれて、その半導体製品の製造量は増加します。それにより、古い製品は自然と段階的に製造中止となっていきます。これが半導体ライフサイクルの製造中止(EOL)フェーズになります。

オリジナル半導体メーカー(OCM)が半導体製品の製造中止を決めた場合、”ラストタイム・バイ“と呼ばれる最終購入を勧めます。しかし多くの場合、予算の問題で購入が難しかったり、必要な数量を購入することができない、または将来の要件をサポートするために利用可能な保管施設がない場合があります。

 多くの業界において、使用部品の製造中止は避けて通ることはできず、様々な課題とリスクを伴います。機械のダウンタイムおよび収益の損失はそのリストの上位に上がりますが、健全性と公衆安全はさらに上位に上がります。

 医療、軍事、エネルギー、運輸、産業および航空などの高い信頼性が要求される業界では、すでに半導体製品のライフサイクルの管理はとても重要な要素となっておりますので、ここに示す方法をご参照いただくことで企業が安全に製造中止(EOL)に備えることができます。

 備える準備が整っていない企業などは、品質や信頼性の問題だけでなく、偽造品に対しても脆弱になります。しかし、製造中止に対して積極的に準備している企業でも、半導体製品の長期保管の課題が残ります。

 オリジナル半導体メーカーと契約している認定された供給元から購入することでこのようなリスクを避けることができます。

 ロチェスターエレクトロニクスのような、オリジナル半導体メーカーより認定された正規販売代理店は、SAE Aerospace StandardのAS6496に準拠しています。簡潔に言うと、取り扱う半導体製品はオリジナル半導体メーカーより認定されており、オリジナル半導体メーカーより製品が供給されておりますので、品質及び信頼性の試験を必要としない、追跡可能で保証された製品となっています

 上記に当てはまらない供給元は、AS6171/4に準拠していると記載していることがあります。コンプライアンスがないよりはいいですが、これらの供給元は、偽造品や偽造品の疑いがある製品を検出するための最小限のトレーニングを実施し、認証用件を備えた標準化された検査とテスト手順に従います。これにより、この供給元より販売される製品は、オリジナル半導体メーカーより直接供給されていないが、リスクを最小限に抑えるためのテストには合格をしているということになります。ただし、リスクを排除したわけではありません。

 このようなリスクを無くす唯一の方法は、AS6496に準拠したオリジナル半導体メーカーに認定された正規販売代理店より購入することです。

 半導体業界では以下のような製品を偽造品としています:

・動作しない製品やスクラップ製品を再マーキングして良品として再販売

・動作はするが仕様を満たさない製品を、偽造者により再マーキング等の処理後、フルグレード品として価格を上げて販売

・リサイクルおよび回収された製品を新品として再販売

 

上記すべての場合において、元の外部マーキングを書き換えるために強力な化学薬品や機械式研削で平坦化処理するプロセスは、内部損傷およびデバイス汚染を引き起こし、使用中の障害を引き起こす可能性があります。

 またリサイクルされた半導体製品は、その名の通り使用済みの半導体であり、それまでに数年使用されており、再利用するために管理されていない保管環境下で、返却回収経路を経た製品です。その製品は、リサイクルされるまでに過度の湿度、水分、塩分に曝されており、たとえ正規品だったとしても信頼性を保証する製品ではないことは言うまでもありません。

 偽造品に騙されたいと思う人はいませんが、部品の世界では、偽造品を調達することで、重大な問題が起こってしまいます。あまり想像したくはないですが、民間旅客機、ミサイルや救命医療機器に使用する重要不可欠な半導体製品の交換に偽造品を使用し、現場で故障した場合の危険度はとても高いです。

 ロチェスターエレクトロニクスでは、オリジナル半導体メーカーより認定のもと、150億個以上の在庫と20万種類以上の製品群を持ち、世界最大規模の製造中止品及び現行品を供給しています。

 当社は、AS6496に準拠しており、オリジナル半導体メーカーから認定され保証された、追跡可能な製品を、当社の約23,000平方メートルの製品倉庫(自由貿易地域の7,600平方メートルを含む)に保管しています。

 また当社はオリジナル半導体メーカーに認定された製造メーカーとして、これまで2万種類以上の再生産実績があります。またダイ換算で120億個以上のウェハ在庫を持ち、7万種類を超える製品展開が可能です。オリジナル半導体メーカーにて製造中止になった製品の再生産ソリューションを提供しています。

 さらに設計、ウェハ製造、組立、テスト、信頼性やIPアーカイブなど、製造サービス全般のターンキー・ソリューションを提供することにより、市場投入までの時間を短縮しています。

 重要不可欠な半導体製品の製造中止に直面した場合、信頼性のある半導体製品の長期供給とライフサイクルソリューションに特化したロチェスターエレクトロニクスにご相談ください。

 

 ロチェスターは半導体製品の製造中止を解決し、顧客のビジネスを動かし続けます。

 

 


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