Through Life Support 360™
TLS360™とは
Through Life Support 360™ (TLS360™)は、選定されたミッションクリティカルな半導体製品ファミリーに向けたロチェスターエレクトロニクスのライフサイクル・アシュアランス・プログラムです。標準的なメーカーのライフサイクルでは製造中止となってしまう半導体製品において、Activeステータスを維持することで、ライフサイクルの長いシステムをサポートできるよう設計されています。
TLS360によりロチェスターは、オリジナル半導体メーカーが標準的な製造中止(EOL)マイルストーンに到達した後も、指定された製品をActiveステータスのまま、メーカーに認定された適切な管理体制のもとで供給および管理し続けることが可能になります。
顧客にとっては、設計変更の強制や場当たり的な調達対応を避けながら、既存設計での生産をより長期にわたり継続でき、規律性と透明性を備えたライフサイクル管理のフレームワークの中で運用し続けられることを意味します。
TLS360の対象として指定された製品は、オリジナル半導体メーカーに認定された正規品であり、JEDECが公開しているライフサイクル定義および変更通知運用に準拠して管理されています。さらに、文書化された変更管理プロセスおよび明確に定義されたライフサイクル期間も含まれています。
TLS360は、テキサス・インスツルメンツ、アナログ・デバイセズ、NXPやインフィニオンを含む主要メーカーより選定された設計の基盤となる製品ファミリーに適用されており、今後認定プログラムの拡大に伴い、対象範囲は順次拡充されていきます。
対象となる各製品型番には、Micro、Mid、Maxと定義されたライフサイクル期間が割り当てられ、ロチェスターが、メーカー本来のロードマップを超えてどの程度の期間Activeステータスとライフサイクル管理を維持する予定であるかを、明確に示す計画指標となっています。
TLS360におけるライフサイクル期間の判断は、認定されたサプライヤーデータ、過去のライフサイクル傾向、在庫シグナル、製造状況、ならびに変更通知情報を分析するエージェント型人工知能(AI)システムによりサポートされています。これらのAIによる分析は、ロチェスターエレクトロニクスの正式な管理プロセスを補完するものであり、ライフサイクルの分類および計画策定をサポートする客観的かつ再現性のあるインサイトを提供しますが、最終的なライフサイクル判断は、人による確認と管理のもとで行われます。
インフィニオンのレガシー8ビットおよび16ビット・マイクロコントローラは、20年以上にわたりオートモーティブおよび産業機器分野で採用され続けています。
HOTLink® およびHOTLink® II™製品は、産業、計測機器、組込み制御アプリケーションおいて、信頼性の高い高速シリアル通信ソリューションとして長年採用されてきました。
インフィニオン 旧サイプレスNeuron®ネットワークプロセッサ
Neuron®プロセッサは、 20年以上にわたりLonWorks®制御ネットワークの中核となる部品として活用されています。
MaxLinear SHDSL PEF2x628E トランシーバ
MaxLinearのSHDSLトランシーバは、長距離対応、堅牢な性能、そして長期運用が求められる通信および産業用ネットワークにおいて広く採用されてきました。
Power Architecture® e500 CPUコアをベースに、ネットワーク、通信、産業そして防衛システムにおいて中核的な役割を果たしてきました。
RF/マイクロ波設計は、極めて高い精度と安定性、そして徹底した認証プロセスが要求されるため、部品の変更はコスト・期間の両面で大きな負担となります。
MPC860/MPC855 PowerQUICC™プロセッサは、決定性と高い信頼性が求められるライフサイクルの長いネットワーク機器や組込みシステムにおいて、現在も広く採用されています。
NXP MPC56x Power Architecture® プロセッサ
長期にわたる認証サイクルを伴うオートモーティブ、航空宇宙、防衛や産業機器分野で広く採用されています。
5V NORフラッシュは、かつて組込み設計の中核として採用されていましたが、相次ぐ製造中止やパッケージの廃止により、多くの長期ライフサイクル設計において、適切なメモリソリューションの確保が困難になっています。
リアルタイムの信号処理、強化な性能、そして長期運用を必要とするシステムにおいて必要不可欠です。
TLS360が他と異なる理由
- 標準的なメーカーライフサイクルの終了時点を超えてActiveステータスを継続
- オリジナル半導体メーカーに認定されたフレームワーク内での継続的な製品供給を実現
- JEDECで定義されたライフサイクル用語に準拠したライフサイクル期間、PCN対応およびPDN運用
- 関連する派生品およびリビジョン間で一貫したライフサイクル管理
- 指定された製品においてオリジナル半導体メーカー認定の再生産で継続性を確保
- 代替品や設計変更を強いることなく、製品型番の整合性を維持
プログラムガイダンス
TLS360におけるライフサイクル期間および供給見通しは、認定されたサプライヤーデータ、過去の知見、在庫状況、ならびに該当する場合には再生産能力に基づく、当社の最善の評価を反映したものです。外部要因により、供給時期や供給状況が影響を受ける場合があります。顧客におかれましては、TLS360のガイダンスを社内計画に組込んでいただくとともに、JEDECのライフサイクルで定義された正式な製品変更通知(PCN)および製品廃止通知(PDN)を、ライフサイクル対応の最終的な判断根拠としてご参照ください。
ライフサイクルの長いシステムのために設計
ライフサイクルの長いシステムは、安定性に支えられています。TLS360は、本来であれば製造中止となる重要な製品をActiveステータスで維持しつつ、JEDEC規格に準拠した構造化された業界標準のライフサイクル管理を適用します。これにより、延長された設計ライフサイクルにおいても、高度なコントロール、明確な可視化、そして確かな予測可能性を実現します。
TLS360™におけるライフサイクル計画
TLS360対象の指定されたすべての製品型番には、プログラム全体を通して計画の基準となる明確に定義されたライフサイクル期間が割り当てられています:
Micro(1~3年)
オリジナル半導体メーカー認定の
在庫品を中心とした、
短期的な計画に基づく供給
Mid(4~6年)
戦略的な製品在庫に加え、
再生産ソリューションへの対応体制を含む
(メーカー認定のもと)
Max(7年以上)
再生産ソリューションを含む、
設計の基盤となる製品ファミリーに対する
長期的な継続性の確保
(メーカー認定のもと)
これらのライフサイクル期間は、正式な管理プロセスを通じて継続的な見直しが実施されます。
JEDEC ライフサイクルとの整合性(参考)
TLS360は、JEDECで定義されたライフサイクル用語および変更通知の運用を業界の基準として採用し、正式な変更管理、事前通知、および計画的な移行をサポートしています。
正式なPCNおよびPDNは、ライフサイクルに関する公式な通知手段となります。
Active: 定義されたライフサイクル管理のもとで継続的に調達可能
NRND: 既存設計向けに提供を継続
PCN: 製品変更に関する事前通知
PDN: 製品ライフサイクルの終了とマイルストーンが提示された通知
LTB/LTS: 最終購入および最終出荷のマイルストーン
EOL: 製品ライフサイクル終了(製造中止)



