継続的な供給ルートを確保するには
消費者主導の現代社会において、多くのオリジナル半導体メーカー(OCM)は、製品のライフサイクルの短縮化を進めています。しかし、多くの産業では、数十年にわたる機器の稼働が求められており、継続供給が重要な課題となっています。
製造中止となった半導体製品の最終生産後、その半導体製品を長期間保管することは、広く実践されている解決策の1つです。ロチェスターエレクトロニクスは1981年以来、製品ライフサイクルの長いアプリケーションにおいて、半導体製品のサプライチェーンの混乱に対応するため、半導体製品を長期保管してまいりました。
半導体製品の長期保管が必要な場合、適切に保管された半導体製品は、その半導体製品を使用した製品が市場において製品の信頼性に問題がない事を顧客が確信することが重要です。この時、半導体製品が機械的にも電気的にも仕様を満足していることが、重要な判断要素となります。
ロチェスターエレクトロニクスでは、長期間保管していた半導体製品の性能を調べるため、最長のもので17年間保管されていた製品の中から、さまざまなパッケージタイプの製品を無作為に選んで試験を実施しました。選んだ半導体製品に対しテストと分析を行い、長期間保管の影響を調べました。基本的な試験に加え、光学、X線、SEMイメージング、デギャップ、断面テスト、および電気的試験に基づく広範な試験が行われました。
その結果、長期間適切に保管されていた半導体製品は、その機械的および電気的性能に、長期保管が原因となる影響や不具合は確認されませんでした。
“半導体製品の長期保管が機械的完全性と電気的性能に及ぼす影響”の詳細についてはこちらのホワイトペーパーをぜひご確認ください
