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50年を振り返る

 

 

時は1971年、会社は インテル、その製品は史上初の商用マイクロプロセッサでした。テッド・ホフ、嶋正利、スタンレー・メイザー、フェデリコ・ファジンの4名が“チップ上のマイクロコンピュータ”として開発し、“インテル4004”として市場に投入されましたが、“マイクロプロセッサ”という単語が使用されるようになるのは、翌年以降になります。ビジコン社の電卓“141-PF”の商業的成功を受けて、マイクロプロセッサ登場の舞台は整いました。

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4004の発売からわずか3年後、インテルはインテル8080を発表し、一世を風靡しました。1 秒あたり290,000の命令を実行し、16キロバイトのメモリを搭載した8ビットの8080は、マイクロコンピュータ革命の幕開けになったともいわれています。世界初のパーソナルコンピューターであるMITSの“Altair 8800”にも採用されました。

マイクロプロセッサの技術は、70年代の残りの期間で飛躍的に進歩します。1979年、MC6800032ビット設計、大容量メモリ、高速演算速度で限界を押し広げ、モトローラのマイクロプロセッサはAppleAtariなどの企業でヒット商品となっただけでなく、次の10年の開発の土壌を作り上げました。

1980年代は、パーソナルコンピューターの時代となった10年でした。大学や企業から家庭に至るまで、コンピューターは一般的な存在となりました。AppleIBMの競争が本格化し、ビデオゲーム機が家庭の定番となり、現代のインターネットの元となる種が蒔かれました。それと同時に、マイクロプロセッサは急速に進歩していきました。1987年に、サン・マイクロシステムズは画期的なスケーラブル・プロセッサ・アーキテクチャ(SPARC)を発表しました。RISCプロセッサは、その効率性の向上と2~5倍速で動作する能力により、技術を一変させました。現在、SPARCは多くのハードウェア・システムの定番となっています。

この10年間の技術革新に基づき、その次の10年は構築されました。IBMPCとマイクロソフトのMS-DOSはともにインテル8088を活用していましたが、アポロのDN100はモトローラ68000を活用していました。

英国市場では、1987年にAcorn Computersが最初のARMマイクロプロセッサをリリースしました。当初は “Acorn Archimedes PC”として英国のみで発売されましたが、やがてARMチップは世界中で一般的になりました。この組込み型32ビット・マイクロプロセッサは、家電製品に革命をもたらし、現在では最も利用されている32ビット・プロセッサとなっています。

1980年代が基礎を固める時代だったとすれば、1990年代は統合の時代でした。企業の合併、異なるプロセスの統合、インターネットによる数百万人の接続、そして近代的なコンピュータ・アーキテクチャが出現しました。それに伴い、インテルはマイクロプロセッサに数字で名前を付けるという伝統を破り、1991年に“インテル・ペンティアム”を発表しました。ブランドは、製品番号ではなく会社名と結びついたのです。

市場の力が集結したもう1つの例として、1994年のパワーPC601は、思いがけないチームから誕生しました。Apple、モトローラ、IBM3社は、予想外のパートナーシップで、Apple IBM Motorola PowerPC 601(AIM PowerPC 601 とも呼ばれる)を開発しました。この製品は、その後ゲーム コンソールや 10 年間にわたり Apple Macintosh 製品に使用されました。

ロチェスターがパワーPCのサポートを続けていることをご存じでしょうか?

MPC8xxファミリーは、PowerQuicc®としてブランド化されたモトローラ初のパワーPCベースの組込みプロセッサでした。このプロセッサは、組込みネットワーク機器、産業用、および一般的な組込みアプリケーションの全領域をサポートしました。NXPセミコンダクターズ(旧フリースケール)QorlQ ARMベースプロセッサはPowerQUICCから発展したものです。

NXPは、フリースケールとモトローラ-SPSの歴史を通じて、25年以上にわたってパワーPCプロセッサをサポートしてきました。パワーPC32ビットと64ビットのプロセッサ・アーキテクチャで、マルチベンダーのサポート、ソフトウェアと開発ツールの広範なエコシステムを備えていました。これらのプロセッサは、通信、ネットワーク、医療、自動車、工業製品など、さまざまな組込みアプリケーション向けに設計されています。

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NXP MPC860/MPC855製品ファミリーへの継続供給サポート

新世紀に入り、業界は64ビット環境への移行を開始しました。

インテルはIA64 RISCアーキテクチャを開発し、Pentiumに続いて、90年代後半にXeonCeleronを開発しました。また、インテルは1991年に64ビット開発を開始し、64ビットItanium CPUを搭載した最初のシステムは2001年に出荷されました。

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しかし、AMDは現在標準となっている64ビット規格で市場と技術を前進させています。64ビット、32ビットの製品仕様のバランスをとりながら、AMD64プロセッサは2003年に発売され、現在でも一般的に使用されています。プロセッサはデュアルコアからクアッドコアへ、そして現在はマルチコアプロセッサへと移行していますが、これは64ビット以降、ビット数を倍増し続けることが難しくなり、代わりに複数のコアを追加して処理要件を分担するほうが効率的であったからです。

ロチェスターは、それまでに起きたすべての出来事に敬意を払いながら、業界の歴史を振り返っています。50年に及ぶ改良、そして50年に及ぶ技術革新が今日につながりました。2024年の技術的な展望は、そして今日の業界の姿は、往年の製品とそれを可能にした人々の頭脳がなければ存在しなかったでしょう。ロチェスターエレクトロニクスは、数十年にわたりマイクロプロセッサの製品ライフサイクルを継続的にサポートしています。

ロチェスターのプロセッサ製品のポートフォリオは、15,000を超える製品群で構成されており、7,600万個を超える製品が含まれています。ロチェスターは、ライセンス供与、ダイバンク、ダイ製品の再生産を通じて、多くのレガシーおよび製造中止品(EOL)であるプロセッサの継続供給サポートを行っています。当社の在庫製品は、すべてNXP、インテル、テキサス・インスツルメンツ、オンセミ、ルネサスなど、当社とパートナーシップを締結しているオリジナル半導体メーカーに認定された製品で、製品履歴を確認することができ、製品保証されている製品です。

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