ロチェスターの継続的なレガシー・サポート

エレクトロニクスは、その黎明期から急速に成長・発展をしてきました。メモリやマイクロプロセッサはその発展を象徴する製品たちです。これらの製品は、まるで兄弟姉妹のように存在し、絶えず競争することで、お互いを新たな高みへと押し上げ、その技術開発と成功は、何十年もの間お互いに絡み合ってきました。
初期のマイクロプロセッサの設計において、メモリに関する要求仕様は単純で、プログラムを格納するEPROMと、データを扱うSRAMで十分でした。その後1980年代初頭、メモリとマイクロプロセッサの関係性が明らかになりました。モトローラのMC68000ファミリーや同様のCPUなどの製品は、より高密度のメモリへの需要が高まりました。同時に、メモリに接続する標準的なパラレルバスの性能に関しての限界も見え始めました。
DRAMは、独自のアドレス指定方式とコスト効率の良さから、主要なメモリとしての選択肢の1つとなりました。製品ラインを進化させるため、メモリメーカーはプロセスを微細化して速度と消費電力を向上させました。メモリに同期インターフェースを導入することで、さらなる性能向上が可能となり、将来のDRAM世代において、さらに発展する標準を確立しました。
PC業界 は 1980年代後半から1990年代前半にかけて急成長し、インテルのX86マイクロプロセッサはメモリ市場に大きな影響を与えました。そして、同期DRAM(SDRAM)が主流となりました。ソフトウェア要件の増加も高密度メモリへの需要を高め、容量要件に対応するために標準化されたモジュールが開発されました。
不揮発性ストレージでは、AMD/Spansionなどの半導体メーカーによるパラレル NORフラッシュメモリの開発により、再プログラミング機能とインシステムプログラミング機能が提供され、EEPROMが置き換えられ、設計の柔軟性と製造の自動化のメリットが得られました。
PC業界の成長だけにとどまらず、他のグラフィック、ネットワーク、ストレージ、ゲーム・アプリケーションも開発され、現在も開発が進められています。パワーPC®、SPARC、初期の ARM CPU、専用グラフィック・プロセッサなどのアーキテクチャでは、メモリ要件を考慮した設計が採用されています。これらのアプリケーションは、高速アプリケーション用にSDRAMや同期SRAMを利用し、システム全体を通過する大量のデータをバッファリングするためにFIFO/デュアル・ポートメモリを使用しています。
2000年代に入ると、マイクロプロセッサは性能の進化を続け、マルチコアCPUが一般的になりました。しかし、注目される指標は性能だけではありませんでした。当初はノートパソコン、次いでスマートフォン、そしてタブレットと、消費電力がもう一つの重要なパラメータであることが明らかになりました。マイクロプロセッサとメモリの半導体メーカーは、アプリケーションの多様性に対応するために専用製品でノートパソコンなどの消費電力のパラメータに対応しました。
マイクロプロセッサは、コアを増やし、クロック速度を上げ、さらに進化を続けています。SDRAMは、クロックの立ち上がりと立ち下り時にデータを転送するDDR SDRAMへと進化しました。この進化は、DDR2、DDR3、DDR4、DDR5の各バージョンの開発とともに続き、いくつかの低消費電力版(モバイルDDR、LPDDR)も開発されました。
フラッシュメモリ市場も活発です。NANDフラッシュの開発は現在、高密度の不揮発性ストレージのコスト効率の高い選択肢を提供するためにNORフラッシュと競合しています。eMMC、UFS、SSDなどの高密度NANDソリューションは、HDDなどの機械式データ格納方式にとってかわり始めています。フラッシュはまた、シリアル・インターフェースへの移行が進み、ピン数を減らし、より小型でコスト効率の高いパッケージングを可能にしています。
ではこのメモリとマイクロプロセッサの進化は、何を意味するのでしょうか?
進化は、現在も生産されているシステムに象徴されます。医療、オートモーティブ、産業、軍事、および航空宇宙システムには、長い設計サイクルと広範な認定テストを必要とし、政府や国際機関の承認が必要となります。そのため、製品の製造中止による再設計は、莫大な時間とリソースを消費し、コストもかかります。
ロチェスターエレクトロニクスは設立以来、重要なマイクロプロセッサとメモリを供給し続けることで、再設計を回避し、システムの継続を可能にしてきました。ロチェスターは、メーカーや顧客と協力し、業界の変化を常に把握することでライフサイクルの長いアプリケーションに最適な在庫を提供しています。これには、現行品および製造中止品の完成品在庫、ウェハおよびダイへの投資、再生産のためのテスト能力およびオリジナルのウェハが入手できなくなった製品のウェハ製造からの再生産などが含まれます。
メモリ、マイクロプロセッサ、その他の製品の製造中止による再設計に直面した際、ロチェスターは解決策を提供できるかもしれません。お使いの半導体製品が製造中止になる前に、是非ロチェスターにご相談ください。ロチェスターは顧客と協力し、ライフサイクル計画を積極的にサポートします。
ロチェスターは、過去に買収されたレガシーブランドも含め、マイクロプロセッサ製品の半導体メーカーとパートナーシップを締結しています:
メモリ分野では、数十年にわたってメモリ市場をサポートしてきた半導体メーカーや、レガシー技術のサポートにも対応している半導体メーカーとパートナーシップを締結しています:
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