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ロチェスターによるMC6800レガシー製品ファミリーの再生産ソリューション

MC6800_ Email_NOV_2023

 

登場してから50年以上経過している8ビット・プロセッサがまだ使用されていると予想できたでしょうか?

MC6800は、1974年にモトローラが始めて製造した象徴的なプロセッサです。MC6850(ACIA)、MC6821(PIA)、およびMC6840(PTM)など、MC6800を取り巻くエコシステム部分は、最初のコンピューティングシステムの1つを作り上げました。-5V、+5V、そして+12Vがはるかに一般的だった1974年当時、MC6800の特徴は、5V電源が1つだけ必要であったことです。

何十年もの間、正規ルートで入手できなかったMC6800を市場に復活させることは、ロチェスターの設計チームにとって大仕事でした。残念ながら、モトローラからのオリジナルのGDS2ラウンドテープは読むことはできませんでしたが、オリジナルの手書きの回路図はありました。

ロチェスターが保管および管理をしている膨大な半導体の製品記録の中にある1枚の紙が製品を現役へ戻す鍵となりました。ロチェスターの設計チームは、回路図を分析し、設計に含まれる全てのセル機能を再現する作業に取り掛かりました。モトローラオリジナルの製造プロセスでは、必要な単一 5V 電源を供給するためにオンダイ電圧を高め、NMOSプロセスの制約を克服するためのチャージポンプがありましたが、昨今の5Vプロセスでは機能しないと考えられています。主要なストレージ要素には、今日のシリコン設計ツールでは適切に処理できないゲート・パススルーを備えたクロス・カップル・ラッチがありました。当社の設計チームは、このような課題を克服し、顧客システムで動作する最初のシリコンの開発を成功させました。

ロチェスターエレクトロニクスは、MC6800からMC68060まですべてのプロセッサ製品のオリジナルの物理設計データベースを含むモトローラのアーカイブを多く保有しています。MC6800 のように、これらの製品の多くはすでに再生産しており、現在ロチェスターより購入が可能です。ロチェスターのアーカイブまたは在庫部品のリストは膨大で、MC6800MC6802MC6809MC6810MC6821MC6840MC6850MC68HC000MC68020MC68EC030MC68030MC68040、およびMC68060が含まれます。

MC68EC030は、2024年半ばまでに在庫を確保する予定で、現在最初の顧客に試作品を出荷したところです。また、MC68020用のユニークな132ピンバンパー付きクアッドプラスチック・パッケージもロチェスターにてよみがえらせ、現在ニューベリーポート本社にて組立に使用しています。これらはすべて、ロチェスターの製造・設計チームの献身さと能力の賜物であり、これらの製品のほとんどは、当社の再生産方法で設計チームが再構築したものになります。

1980年代、モトローラは欧州市場で多く使われていたモトローラ製のプロセッサのセカンドソースとしてトムソンと契約をしました、一般的に、トムソンはモトローラよりもはるかに長く初期の8ビット製品を販売し続け、またモトローラの製造過程を持っていたため、顧客システムにおいては、製品も同一でした。実際、上記に記載したロチェスター製品の多くは、以前トムソンの製品を使用していた顧客に販売されています。

これは、製品ライフサイクルの長い製品を製造している顧客にとって何を意味するのでしょうか?

ロチェスターは、1974年から1994年までモトローラが発売したすべてのMC68xxxプロセッサの設計アーカイブまたは現行品を保有しています。MC680602015年までNXP/フリースケール/モトローラから入手が可能で、MC68xxx製品ファミリーの最後の製品でした。ロチェスターの顧客にとって、40年以上システムに採用されていた1974年から2015年までモトローラのプロセッサを、今後もさらに継続的に供給サポートができることを意味しています。これは、数十年にわたるコードの互換性と MC68000コードスタックのサポートの成果です。ロチェスターエレクトロニクスでは、モトローラが発売したすべてのMC68xxxプロセッサを再生産することが可能です。また現在在庫品も保有し、提供が可能となっております。

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ロチェスターの製品の再生産については下記動画をご確認ください

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